本日は東京二期会によるリゴレットの最終日です。14時開演で上野の東京文化会館。

2月18日にこのチームのプレス公開ゲネプロを拝見しましたが、やはり指揮者バッティストーニの印象が圧倒的でした。ピットが高めなのか指揮台が高めなのか、1階の客席からでも上半身がほぼ見えて、視覚的な助けもありましたし。

1987年生まれでまだ20代の指揮者アンドレア・バッティストーニはヨーロッパでも日本でも、かなり知れ渡ってきましたね。二期会が看板のヴェルディを、ここしばらくのナブッコ、リゴレット、トロヴァトーレとすべて彼に指揮を委ねていることだけみても、その評価が分かります。
クレジット:Roberto_Masotti[1]
by Robert Masotti
そこまで言われると、ちょっと構えて出かけるわけですが、そのよく見える上半身からヴェルディの音楽が溢れでて、押し寄せてくる感じになるのですから、細かな揚げ足取りなどする気にもなれません。

劇的な部分の盛り上げも、静謐で叙情的な部分も、コーラスのピアニシモもすべてなされるがままに味わっていればあっという間に時間が過ぎていきます。
DSC_0372
撮影:筆者
オペラマニアで無い方にとってオペラの敷居の高さの一つはその長い時間でしょう。短いものならまだしも、ワーグナーでなくても3時間のフルコースは、「億劫だな」というのが先に来るのは当たり前の話です。

我々のような「ワーグナー全曲観て、帰ってから更にCDで確認」などという常軌を逸したことをやる人種でさえ、本番中時計をチラチラ見て、「やっと3分の1か」ということはしょっちゅうです。

ですが、たまに「あっという間」ということもあるのですね。今回のリゴレットはまさにその典型です。

この指揮者ならオペラでなくても、コンサートでもいけるでしょう。東京フィルがこの4月から首席客演指揮者に据えたようですが、いい人をつかまえました。

テニスの錦織さんのように、魅力ある若手個人を見に行くのがどのジャンルでも活性化の一番手っ取り早い方法なのは間違いないところです。

直前のご案内になりましたが、間に合う方はまずは本日の上野へどうぞ。
DSC_0364 
撮影:筆者