私が「プロデューサーの部屋」という番組でお世話になっているのはミュージックバードという東京FM系のデジタル有料ラジオです。テレビのCSとかの有料専門放送のラジオ版ですね。

そこはジャズとかクラシックとかジャンル別にいくつかの専門チャンネルがあるのですが、このほど「THE AUDIO」という新チャンネルが誕生しました。その名の通り、再生装置のオーディオに焦点があてられています。
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デジタル化してステレオとコンピュータの境目が無くなり、オーディオメーカーの多くが苦境に陥ったり、合従連衡したりという時代ですが、ハイレゾやらPCオーディオなど新たな芽もでていますから、意外に面白い目のつけどころかもしれません。

局側が、この種の専門チャンネルの聴取者の多くを占めると思われる年配の方に焦点を絞るのか、若い世代の開拓を目指すのかだけでも興味深いところですし。

いずれにしろ新たなチャンネルというのは立ち上げる当事者は大変でしょうが、聴くほうにとっては楽しみです。公式サイトでもずらっと新番組が並ぶのは壮観というしかありません。

なかでも私が特に楽しみなのはライター田中伊佐資さん司会による「オーディオ評論家対談~音めぐりヒトめぐり」。そもそもこういう時代に、オーディオ評論家になるなんてどんな人なんだろう?というだけでも面白そうですし、その人が今どんなことを考えていて、それをどの程度お話になるかなど興味はつきません。第2回のゲストの山之内正さんなど「東京都立大学理学部卒。在学時は原子物理学を専攻する。出版社勤務を経て、1990年以降はフリーランスで活動。」と誰かさんの経歴とそっくり似ているのも、やはり、と思ったりします。

似た経歴といえば、同じく大学オケ出身の鈴木裕さんによる「オーディオって音楽だ!」も好きです。こちらは新番組ではなく、既に他チャンネルでやられていたものの移動です。
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それぞれオーディオや音楽が好きでおやりになっている方々ですが「こんなことやって食っていけるんだろうか」という疑問なりを抱えつつも何とかしのいでプロとして自立している方々のご見識は、結構多くの方々に、参考になるのではないでしょうか。