本日のラジオ番組「プロデューサーの部屋」は新国立劇場でオペラの制作と広報を兼務している桑原貴さんゲストの2週目です。
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「バカボンのパパ」という選曲で衝撃的に登場した初回よりは、ぐっとオーソドックスなドイツものオペラが並んでいるように見えますが、そこは「音大に進む以前からオペラがらみの仕事をしており、卒業したらすぐに制作会社を立ち上げた」という並ではない経歴の桑原さんのこと。話はあっちに行きこっちに行き、飽きる暇がありません。しかもそれがすべて観念的知識でなく現場感覚で叩きこまれたものですからその面白さは格別です。

新国立劇場2015-16シーズンの目玉はなんといっても2度めのリングチクルス開始。2サイクル目ではなく、2度めの新制作です。ゲッツ・フリードリッヒ演出のフィンランド歌劇場のために作られた彼の後期の演出作品を持ってきます。

我々はつい、全くの新演出じゃないの?などと、のんきなことを口走りますが、ムーティとローマ歌劇場音楽スタッフの件でも分かるように、普通にオペラの幕をあけて上演を続けるだけでも大変なことで、ましてやリングとなったら目の玉の飛び出るようなお金がかかります。

それに巨匠ゲッツ・フリードリッヒの2回め(ほぼすべての演出家はリング全曲やる機会は1回もありません)となれば1回めの反省やら考えが変わったことがすべて込められた大変な遺産でしょう。それを拝見できるのは幸運と言っていいと思うくらいです。

あと飯守監督お得意のワーグナーでは「ローエングリン」、それにサロメと来て、最後は桑原さんのお好きなバロック音楽でお別れです。今週はヘンデルのメサイア。これまた普通でない逸話が聞けますよ。
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東京FM コミュニケーションズグループ  音楽専用・衛星デジタルラジオ "ミュージックバード"
2015年4月25日(土) 18:00 
プロデューサーの部屋  第195回
<オペラの魅力と舞台裏 Vol.2> 出演:平井洋、ゲスト:桑原貴(新国立劇場オペラ制作部)

18:16
・ワーグナー/歌劇「ローエングリン」第3幕(67'32")ダニエル・バレンボイム指揮
ベルリン・シュターツカペレ&ベルリン国立歌劇場合唱団
ペーター・ザイフェルト(T)
エミリー・マギー(S)
デボラ・ポラスキ(S) ほか98年録音TELDEC/WPCS-6500/2

19:33
・ワーグナー/楽劇「ラインの黄金」前半(69'10")マレク・ヤノフスキ指揮
ドレスデン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
テオ・アダム(Br)
ペーター・シュライアー(T)
イヴォンヌ・ミントン(S) ほか80年録音RCA/88691915482

20:53
・R・シュトラウス/楽劇「サロメ」より『踊ってくれ、サロメ』7つのベールの踊り~最後まで(48'36")ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ヒルデガルト・ベーレンス(S)
アグネス・バルツァ(Ms)
ジョセ・ヴァン・ダム(Bs) ほか78年録音EMI/TOCE-6443

21:49
・ヘンデル/オラトリオ「メサイア」 HWV56より第2部ハレルヤコーラス~途中まで
ニコラウス・アーノンクール指揮
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス&アルノルト・シェーンベルク合唱団04年録音独ハルモニアムンディ
BVCD-34030/31