本日の例のラジオは、ご好評をいただいている桑原さんゲストシリーズの最終回3週目。
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ここでも事前にくれた彼からのメールが凄いです。

「最後に、私の大好きな大好きな日本オペラ
團伊玖磨 作曲オペラ「夕鶴」をお願い致します。」

普通のプロは絶対に使わない、言葉の使い方でしょう。

團さんだったら「ちゃんちき」とかなら「大好きな」くらい言いそうな方は思いつきますが。一番ポピュラーな「夕鶴」で「大好きな大好きな」と重ねる、ど真ん中豪速球には度肝を抜かれます。

しかも「夕鶴」の第2幕は短く、あっという間に終わる感もあるのですが、そこが素晴らしい、と。どこがどう素晴らしいかは番組中ですね。

その劇場の個性が現れる、シーズンプログラムの中で「イタリアものでもなくドイツものでもない」作品群は、15-16新国立劇場ラインアップではマスネ「ウェルテル」とヤナーチェク「イェヌーファ」。

私の大好きな大好きなヤナーチェクが1作あるのは嬉しいです。ウェルテルは、どうせフランスの甘ったるい雰囲気もんだろう、と思っていたのが最近になって考えが変わってきました。おもろいです。

そして締めは桑原さんの携帯待受けメロディーにもなっているというゴールドベルクの第30番変奏「クオドリベット」。アリアでなく、こんなものがよく待ち受けメロディーにありましたね。実際に聞かせていただきましたので作り話ではありません。

今現在は新国立劇場は「椿姫」の新制作が初日を迎える直前。制作担当兼広報では休む間もなく、番組を聞く間もなく奮戦中でしょう。
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私は、初日にうかがうつもりですし、みなさまも是非どうぞ。

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東京FM コミュニケーションズグループ  音楽専用・衛星デジタルラジオ "ミュージックバード"
2015年5月2日(土) 18:00 
プロデューサーの部屋  第196回
<オペラの魅力と舞台裏 Vol.3> 出演:平井洋、ゲスト:桑原貴(新国立劇場オペラ制作部)

18:11
・マスネ/歌劇「ウェルテル」第3、4幕(54'47")ケント・ナガノ指揮
リヨン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
ジェリー・ハドリー(T)
アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Ms)
ドーン・アップショウ(S)
ほか95年録音ERATO WPCS-5932/3

19:19
・ヤナーチェク/歌劇「イェヌーファ」第1、2幕前半(64'40")チャールズ・マッケラス指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団&国立歌劇場合唱団
エリーザベト・ベーダーシュトレーム(S)
ペーター・ドヴォルスキ(T)
ルチア・ポップ(S)
ほか82年録音LONDON F64L-50215/6

20:35
・團伊玖磨/歌劇「夕鶴」第1幕終わり~第2幕(53'05")若杉弘指揮読売日本交響楽団
伊藤京子(S)
丹羽勝海(T)
栗林義信(Br)
ほか70年録音カメラータ/CMCD-20203/3

21:41
【エフエム東京 TDKオリジナルコンサート】
・バッハ/ゴルトベルク変奏曲 BWV988より第30変奏~終曲アリア(拍手)~冒頭アリア~第5変奏よりカール・リヒター(Cemb)79年録音TDKコア/OC-00