6月7日(日)はラザレフ&日フィルへ。いつものサントリーではなく、特別演奏会なのでオペラシティです。
29124
ここの2階サイドの前の方で拝見できたので、音も来るし、ラザレフが指揮台でどう動いているかも手に取るようによく見えます。

各曲終わった時に客席に振り返って見せるラザレフ名物のドヤ顔ですが、その少し前にメガネを外しますね。どの曲でも必ず。それなども、どのホールで遠くから見ても、見ることはできますが、やはりオペラシティのこの位置ですとよく分かり、知らない曲でも「ああ終わりなんだな」とつかめます。

音に関してもトロンボーンの1st奏者の音色はこうなんだ、といったことがよく分かり、やはりこのホールのこの場所は好みです。

プログラム後半の「火の鳥」がコンパクトな1945年版ということもあるのか、冒頭の曲が大曲です。

ショスタコーヴィチが書いた映画音楽をレオン・アトヴミャーンが組曲にまとめたという「馬あぶ」。12曲からなり40分を越えます。

この後が伊藤恵ソロのラフマニノフ「ラフマニノフ  パガニーニの主題による狂詩曲」ですから、それ目当ての方は退屈したかもしれません。

ショスタコーヴィチが繰り出す、あの手この手ですし、ラザレフがきちんとやっていますから、味わえばいくらでも味がありますが、やはりコンサート作品ほどの密度は感じることができませんから、主催者がプログラムに時間の予告を書いておいてくれたのは正解でした。

ラフマニノフは、このお二人ですから、余裕綽々と言いたくなるプロの芸。

「火の鳥」は結構聞き慣れない音もしましたが、こっちが本家なんだろうな、と思わせる説得力はあります。これは先入観だけとも言えなそうです。

挟まっていた次のシーズンの予告チラシでのラザレフショスタコシリーズⅡは6番9番15番。シリーズⅠの4,8,11番という表街道路線から一気に裏街道へ。

さすがの対比ですね。個人的には15番は一番好きですし、小さめの6番、9番でどういう裏技を見せてくれるのか、大変楽しみです。