その亜門「魔笛」の初日に合わせて、東京二期会の2016-17シーズンラインアップの発表もありました。
DSC05040
16年9月の「トリスタンとイゾルデ」から始まって11月に「ナクソス島のアリアドネ」、17年2月に「トスカ」そして7月に「ばらの騎士」という演目群ですべてが新制作です。

いよいよトリスタンですね。

オペラというものは、普通の演目で単に幕が開くだけでも本当は大変です。「売り切れても赤字」とか、キワキワのところでやっているのですから。

ましてやリングチクルスだのヤナーチェク原語上演だの現代モノ初演だの、となればその大変さも半端で無くなります。

と、結局は何をやっても大変なオペラ上演ですが、「トリスタンとイゾルデ」はその大変さでは1,2を争うでしょう。規模だけとればリングのほうが大きいですが、なぜでしょうか。

主役のトリスタンとイゾルデを歌う歌手の問題ですね。これは本当に適任者を探すのが大変です。カラヤンが「いいトリスタン歌いがいたら財産半分上げる」と言ったとか言わなかったとか。

イゾルデも何時間も出ずっぱりで頑張って最後に最も有名で、眠っていた観客まで起きて注視するなかで「愛の死」を歌ってそれが絶唱にきこえなければなりません。

作品名としては著名なわりには上演回数は少なく、皆様でも全曲生でご覧になった方はあまり多くはいらっしゃらないでしょう。

力をつけてきた二期会がいよいよトリスタンにチャレンジ、というだけでも大きな話題のこのシーズンです。

他にも指揮のシモーネ・ヤング、演出のカロリーネ・グルーバーという女性コンビによる「ナクソス島のアリアドネ」、それからバッティストーニと並ぶイタリアの超新星ルスティオーニによる「トスカ」、そしてこの日の詳細発表はありませんでしたが、ヨーロッパとの共同制作による「ばらの騎士」という、重みのあるラインアップの1年ということになります。
DSC05050

ま、とにもかくにも、トリスタンとイゾルデを誰が歌うか・・・・楽しみですね。