その東京二期会のシュトラウス「ダナエの愛」。通し稽古も始まり、本日は指揮者の準・メルクルも到着、ということでリハーサルを拝見してきました。

今朝の羽田便で到着というメルクルさんですが、最初から着席して目を光らせます。本日の指揮は副指揮の角田鋼亮さん。
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ホテルに荷物をおいてすぐに稽古場に、ということでしょうが、稽古中最初から目を光らすのはもちろんのこと、休憩中でもコーヒー1杯飲むでもなく、演出の深作健太さんや副指揮の角田さんとスコアを見ながら詰めた打ち合わせをしています。
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まあ本当に真面目というか凄い集中力。あれだけ才能、能力がある人がこれですから、まあかないませんね。

歌手の皆さんもそういうことは、それとなく見てるでしょうし、いやでも熱も入るでしょう。事実順調な進み具合に見えました。

オペラ初演出という深作さんも、すっかり馴染んで細かく彫琢していきます。柴田南雄さんおっしゃるところの「身も蓋もない言い方だが、芸は血である」というのを思い出します。
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深作さんとメルクルさんですから、雰囲気は基本的に明るく前向き。そうなればこそ、いざ揉め事が起きても解決する余地があるのでしょう。

日本舞台初演ですし、シュトラウス後期の精緻を極めたスコアですから簡単であるはずもありません。
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まだ山あり谷ありでしょうけでど、いいものになるのは間違い無さそうです。前向きのベクトルの総和量から、そう確信させてもらえる通し稽古でした。
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