9月21日月曜祝日に、日本フィルのサンデーコンサートスペシャルに行ってきました。
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池袋の芸術劇場は、以前の名物の超ロングエスカレーターが、「こわい」というお声に従って直角曲がりの2段階方式になってすっかり慣れましたね。お声を上げれば、億単位であろう改修費が出てくるのですから都の財政も潤沢なのでしょう。
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この日のプロはソヌ・イェゴンソロのラフマニノフの3番の協奏曲と、珍しいグノーのミサ・ソレムニス。藤岡幸夫指揮で歌は半田美和子、鈴木准、浅井隆仁の皆さんに日フィルコーラス。

イェゴンは先の仙台コンクールの勝者で、いかにも覇者らしく一昔前の難曲もどうということもなく見えます。

コンチェルトアンコールが無くて、それがとても好感を持てました。昨今はすっかり普通になってしまったコンチェルトアンコールですが、まだオケのメンバーはシンフォニーなり大曲の後半が控えているわけで、早く休ませてあげたほうがいいに決まっています。

オケメンバーがそれも忘れて一音楽ファンになってソロに聞き入ることも無いではありませんが、それはまあ例外でしょう。

どうせやるなら、こないだの東フィル反田さんのように一度引っ込んだだけでさっさとやるのは大賛成です。

それより、無いのが一番。休憩時はじっくりコンチェルトの味わいを反芻すればいいのではないでしょうか。

後半のグノーの宗教曲は、きれいで安心して浸れます。グノーのオペラとかにも通じていて、えぐるようなところがなくて淡々と楽しむのも、サンデーコンサートらしいし、いいですね。

日フィルコーラスはいつも思いますが、女声の比率がとても多いです。確かにメンバーはほっておけばそうなるでしょうが、本番時はもう少し男女のバランスを揃えたほうがいいような気がしますが。

確かにせっかくだから皆をステージに乗らせてあげたいし、指揮者もOKしているのですから、どうこういう筋合いはありませんが、やはりバランス的にはもう少し男声が聞こえて欲しいこともあります。