フランクフルトの旧オペラ座、アルテ・オパーは、中身はその名とは随分イメージの違う新しめの設計に見えるコンサートホールです。約2500席。新装開場は1981年だそうですから新しい訳でもありませんが、歴史的外観に対しては十分にモダン。

昨日は、そこのオーケストラ・コンサートに行ってきました。フランクフルトならHr交響楽団で新シェフのオロスコ=エストラーダでも拝見できるかと思いきや、どういうわけかユロフスキー指揮のロンドン・フィル。
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まあユロフスキーもいい指揮者ですから、それを拝見できるので文句はありませんが。

外国ツアープロらしくお国もののブリテンと、マルク=アンドレ・アムランをソリストにした「パガニーニの主題による狂詩曲」。

ブリテンは出世作の「フランク・ブリッジの主題による変奏曲」と「パーセルの主題による変奏曲とフーガ」。徹底的なお国もの変奏曲シリーズで、ラフマニノフも変奏曲ですから、凝った変奏曲プログラムでもありますね。

ブリッジ変奏曲はテーマとフィナーレの間に9つの変奏曲が挟まります。これで終わりか、という曲もいくつかあり、拍手が出そうになりますが、ユロフスキーは指揮棒を上げたままで続きがあるのを示します。

それでも豪の者が拍手をし、ユロフスキーは指揮棒をふるわせたり、なかなか白熱したやりとりが続きました。

出世作とは言えそこは天才。いい演奏がなされれば十分に楽しめる、という典型でした。

「パガニーニの主題による狂詩曲」は本当にしょっちゅう聞きますね。今や演奏頻度はひょっとしたら全協奏曲中一番なのでは、と思うくらいです。

オーケストラや指揮者にとっても結構難しくて、とか言われましたが、最近は乱れることもあまり聞きません。ましてやアムランにとっては「この人でもこんな普通の曲弾くの?」というようなもんです。

前夜の空席の目立ったエマールメシアンと違って、こちらは超満員。そんなにポピュラーな内容にも見えませんが、ユロフスキーは思ったより売れっ子なのでしょうか。