昨夜もフランクフルトのアルテ・オパー(旧オペラ座)で、立派なメンバーの室内楽でした。全出演者、プログラムは下に貼り付けておきますが、何せクレーメルが二番目に書いてあるくらい立派なメンバーです。ちなみに一番目はイザベル・ファウスト。
IMG_0274
ピアノのシフだけが「サー」が付くのですね。確かにそういう演奏でした。

イザベル・ファウストは聞いて失望したことが一度もありません。十分上手に決まっていますが、完成度が神経質でなく、たまにかすれたりしても自然です。「音楽的」といことばが一番当てはまりそうな人。

クレーメルもお得意の「しぼめる花変奏曲」で彼ならではの切れ込みを見せます。シフは超然と、さとったように付けて、ユニークなデュオでした。

それにミクロシュ・ペレーニだの若手評判のイシュトヴァン・ヴァールダイですから豪華さにおいてこれ以上あるか、というくらいのものでしょう。

ところが、客席は空いていましたね。昨晩のユロフスキー&ロンドン・フィルのブリテンを中心としたプログラムで満員だったのとはえらい違いです。

中ホールではありましたが、一昨日のエマールメシアンのほうが、うまった比率としては上だったかもしれません。

やはり世界中で室内楽は難しいのでしょうか。「フランクフルトの人はブリテン好き」とかだったらぶっ飛びますが。

ところで、ピアノソロの時に次の曲のチェロのための椅子と譜面台は置きっぱなしだたり、ステージマネジャーは黒ですがワークパンツとTシャツだったり、そのあたりは田舎臭くなくて良かったです。この種の編成が一曲ごとに変わる室内楽で、仰々しく曲間の時間がかかり過ぎるとだれますから。
IMG_0275
Musikfest Goldberg-Variationen
KAMMERMUSIK MIT VARIATIONEN
Mittwoch 30. September 2015
20:00, Großer Saal

ISABELLE FAUST Violine
GIDON KREMER Violine
MIKLÓS PERÉNYI Violonce
lloISTVÁN VÁRDAI Violoncello
SIR ANDRÁS SCHIFF Klavier

ROBERT SCHUMANNGeistervariationen Es-Dur WoO 24FELIX MENDELSSOHN BARTHOLDYVariations concertantes D-Dur op. 17
FRANZ SCHUBERTVariationen über "Trockne Blumen" D 802 aus "Die schöne Müllerin"
JOHANN SEBASTIAN BACHChaconne aus der Partita für Violine solo Nr. 2 d-Moll BWV 1004
LUDWIG VAN BEETHOVEN12 Variationen über ein Thema aus Händels Oratorium "Judas Maccabäus" G-Dur WoO 45LUDWIG VAN BEETHOVEN10 Variationen über Wenzel Müllers Lied "Ich bin der Schneider Kakadu" G-Dur op. 121a
IMG_0279