本日は日本フィル定期のショスタコヴィッチ9番他にまいりますが、先週日曜もサントリーでラザレフ&日フィルでした。大学祝典と小川典子共演でリスト1番、それにボロディンの2番というプログラムです。
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ラザレフのコンサートに行くときは気持ちが明るくなります。プロフェッショナルとしての信頼度が高く、素直に曲そのものを楽しめますから。

ブラームスの大学祝典序曲も今更ですが、ラザレフで聞けば、「ああこういう曲なのか」と思いますし、ましてやリストのピアノ協奏曲に至っては、「こんなにおもしろいオケパートだったのか」と初めて聞いた曲のように思ってしまいます。

その充実感を味わっていて小川さんもきちんとコンチェルトアンコールなどお弾きにならずにさっと引き上げたので益々後味が良くなりました。

後半のボロディンは、このコンビで悪かろうはずもありませんから、想定内ではありますが、やはり第一楽章の力感の持続とか、フィナーレのテンポとか、正当性が強く印象づけられます。

前日の同内容の横浜公演で、「アンコールにレズギンカ」という情報がSNSで飛び交いましたので、ここはやっていただかなくては引っ込みもつかないでしょう。

実際やってくださいましたが、冒頭の太鼓で勝負ありです。スネアドラムの響線が無いやつですからタンブロ・ミリターレとでも言うのでしょうか。

ラデッキー行進曲が頭のスネアで勝負が決まるようにレスギンカもそう。

日本フィルはグランカッサ(大太鼓)もいつもいい音がしていますし、この日のボロディンのタンブリンも快音を響かせていました。打楽器の音色がいいのは気持ちいいですね。

本日はショスタコ9番以外もストラヴィンスキーのバレエ音楽《妖精の口づけ》、チャイコフスキー(タネーエフ編曲)の二重唱《ロメオとジュリエット》と、やはりプロの定期演奏会らしいきちんとした選曲で期待がふくらみます。