昨晩はサントリーホールで「作曲家の個展2015-原田敬子」でした。指揮=中川賢一、ピアノ=廻 由美子、プリペアド・ピアノ=稲垣 聡、打楽器=加藤訓子、桐朋学園オーケストラという桐朋系のお仲間に、アコーディオン=シュテファン・フッソング、アンサンブル・モデルン(7名)というメンバーも加わっての、作曲者にとっては生涯屈指の一大イベントです。

その難易度においてはこれ以上無いのでは、とよく言われる原田作品ですから、普通のオーケストラの2-3日の練習ではとても無理のようで、実際その何倍もの時間をかけて準備されたようですから、桐朋も多大な協力をしたのでしょう。

オーケストラだけの作品が2つと、廻由美子をソロとするピアノ協奏曲、それに3人のソリストとオーケストラのための作品で計4曲です。

ピアノ協奏曲は大曲で全5楽章とか。ソロの廻由美子が登場時から手に何かを持っています。クラシックのピアニストが登場時に持つのはせいぜいハンカチくらいでしょうが、もっと硬そうなもの。

果たしてそれを使ってピアノの内部奏法が始まりました。ベーゼンドルファーインペリアルで内部奏法ガンガン、というのもあまり見かけることのない風景です。

普通に指で弾く部分も含めて、廻のプレイがとても必然的に思えました。名演だろうし、そう簡単に他の人ができる曲では無いようです。
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その、普通の何倍も時間をかけたオーケストラは確かにいい音がしていました。見た目にはいかにも学生オケですが、音はしっかりしています。

アンサンブル・モデルンの7名は見た目にもアクセントになっていましたし、プレイも手慣れたもの。ピアノとハープがうまいな、と思っていましたらプログラムを拝見したら「ピアノ・ハープ/Ueli Wiget」と書いてありました。どうも同一人物らしい。有能な方はいるものですね。

その他、音響、調律、ステージマネジメント、リハーサルブッキングなどなどすさまじい労力がつかわれていたのでしょう。

徹底してこれらを要求し、実現した原田敬子さん。さすが、としかいいようがありません。おめでとうございました。