このところ二期会の山口毅さんには新シーズンラインアップ発表があるごとに、ご出演いただいています。
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オペラのコーディネイト、プロデュースの専門家で裏の話もいくらでもできますが、それよりラインアップ全体の作品から、選んだCDの理由、抜き出した場面の理由など、音楽的なお話が素晴らしいです。

ですから、最終的には二期会のチケットを買っていただけないと困りますが、その前に「オペラ入門」であったり、「CDバイヤーズガイド」であったり、「劇場に行くのは面倒で、オペラはオーディオ装置で聴くのが一番」という方にすら有益な内容となっていると思います。

そのCD選択や場面抜き出しの真髄は来週お楽しみいただくとして、今週はまずは順当なところから。

トロヴァトーレはセラフィン盤。ステッラ、ベルゴンツィ、バスティアニーニ、コッソットですからオールドファンにとっては当たり前の著名盤ですが、セラフィンにしては63年収録で録音音質もいい、というのが推薦理由の一つです。古めかしい音質ですと、すぐにチャンネルを変えられてしまうオーディオ好きの方々にも、ギリギリお許しいただけるでしょうか。

クライバーのトリスタンは、グールドのゴールドベルクやブラームス間奏曲のようなもので、どなたのどういう選択基準でもしょっちゅう登場しますね。

抜き出す場面もやはり「第二幕愛の二重唱」と最後の「愛の死」。

こういう当然の選択もあえて避けないところもプロのバランス感覚でしょう。

「本当はマーガレット・プライスのイゾルデはちょっと意外な選択でもある・・・」とか細かなお話ももちろん散りばめられています。

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東京FM コミュニケーションズグループ  音楽専用・衛星デジタルラジオ "ミュージックバード"
2015年11月21日(土) 18:00 
プロデューサーの部屋  第225回
<オペラへの誘い~二期会2016-17シーズンプログラムから(前篇)>
出演:平井洋、山口毅(二期会企画制作部長) 

18:23
・ヴェルディ/歌劇「イル・トロヴァトーレ」
(125'50") アントニエッタ・ステッラ(S) カルロ・ベルゴンツィ(T) エットーレ・バスティアニーニ(Br) フィオレンツァ・コッソット(Ms) トゥリオ・セラフィン指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団 63年録音DG/4775662

20:52
・ワーグナー/楽劇「トリスタンとイゾルデ」第2幕より愛の二重唱
・同/同 第3幕より愛の死
(48'40") ルネ・コロ(T)、マーガレット・プライス(S)、クルト・モル(B)、マーガレット・プライス(S)、ブリギッテ・ファスベンダー(A)、カルロス・クライバー指揮シュターツカペレ・ドレスデン&ライプツィヒ放送合唱団 80~82年録音DG/00289 4778826

21:47
・同/同 第1幕冒頭より ルネ・コロ(T)、マーガレット・プライス(S)、クルト・モル(B)、マーガレット・プライス(S)、ブリギッテ・ファスベンダー(A)、カルロス・クライバー指揮シュターツカペレ・ドレスデン&ライプツィヒ放送合唱団 80~82年録音DG/00289 477882