昨日は、白寿ホールで「新しい合唱団 第15回演奏会」でした。

田中信昭・中嶋香夫妻が中心となって、現代作曲家に委嘱初演したり、その再演、再再演などを主なレパートリーとしています。後世に合唱作品の新しいレパートリーを残すのが大きな柱で今回の委嘱作曲家は山口恭子さんでした。
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まずはその衣装が素敵ですね。思い思いのようでいて調和みたいなものも感じられて、妙な統一されたわざとらしさがありません。
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人数もトラで水増ししたりせず、本当にやりたい人だけで20人はいないでしょう。

男女比も今回は2:3ぐらいでしたが、もっと片寄ることも有ります。私は普段はこれがとても嫌で、プロのオーケストラに出てくる団体が大きくバランスがずれていたりすると、「団員が女性が多いからといって、その人達をステージに出すこと優先はいかがなものか。作品が求めるバランスがあるだろうに。」と思う方ですが、この「新しい合唱団」だけはそんなことを感じたことがありません。もっと本質的なところを感じるし、実際のバランスもかなり考慮されて不自然にならない工夫がされているようです。

今回は以下の様なプログラムでしたが、益々磨きがかかって、素晴らしい会でした。何と言ってもプログラミングのバランスがいいですし、その歌唱は入魂です。

大体が間宮さんの16番とかは、「好きで一生懸命やっている」でできるレベルの作品ではありません。ここまでの達成に至った修練がうかがわれます。
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●林 光作曲:長くて短い六つの歌(1985) より
    幾千年〔茨木のり子:詩〕
    キリストの顔〔石川逸子:詩〕
    春の土 秋の土〔新川和江:詩〕
    降りつむ〔永瀬清子:詩〕
●山口恭子作曲:ひぐらし、コガネムシとお昼のニュース
    〔工藤直子:詩〕(2015)ー委嘱新作初演-

●間宮芳生作曲:合唱のためのコンポジション第16番(2004)

大中寅二:作曲/林光:編曲 椰子の実〔島崎藤村:詩〕
滝廉太郎:作曲/林光:編曲 箱根八里〔鳥居 忱:詩〕
アイルランド民謡/清水脩:編曲 ロンドンデリーの歌〔大木惇夫・伊藤武雄:訳詞〕
イングランド民謡による
/ペイリー:作曲   思い出〔大木惇夫・伊藤武雄:訳詞〕
小山作之助:作曲/篠田昌伸:編曲 夏は来ぬ〔佐々木信綱:詞〕
河村光陽:作曲/篠田昌伸:編曲 かもめの水兵さん〔武内俊子:詞〕
金子詔一:作曲/篠田昌伸:編曲 今日の日はさようなら〔金子詔一:詞〕

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ピアニストの中嶋香さんは多分事務的なことすら含めて中心をなしています。ピアノを弾かない時は一団員として歌ってもいましたが、今回は弾きながらも歌っておられました。矢野顕子みたいに。
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ことごとくユニークなようですが、最も自然なあるべきコーラスを聞いた、というのが正直な実感です。

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