もうリリースされてから半年以上になりますけど、五嶋みどりのバッハ無伴奏ソナタパルティータ全曲アルバムは圧倒的です。

ソニーから一部発売されていたものとは違う演奏で、2013年の8月にケルンで一気に録音されたもの。何かと話題のONYXレーベルの新譜です。
792 (1)
ONYXはそうそうたるメンバーの新譜が続きますから、もうすっかり老舗メジャーみたいなイメージですが、まだできて10年位でしょうか。デッカ系とかワーナー系とか、グラモフォンも関係有るんじゃないの?とか言われていましたが、皆少しづつ根拠はあり、公式サイトのご説明はこんな感じです。

特徴としては、なるべくアーティストのやりたいことを少数精鋭のリリース数でだす、といったところでしょうか。裏をかえせばほっとくと、なかなかそうはならないから、ということでしょう。売らんかなだけの企画物に付き合わされたり、何でもかんでもライブで出したり。その上でパッケージはもう売れない・・・・となっているのですから、アーティスト側がそれが嫌ならONYXのような話にもなってくるわけです。

そのみどりさんのバッハですが、ソニーで一部出ていたものもそんなに昔の録音ではありませんが、全く演奏が変わっています。このレベルの大家でこんなにバッサリ変わる例はあまりきいたことがありません。

GooglePlayMusic等でも聞けますからシャコンヌだけでも聴いてみてください。持って回ったドラマティックな要素が完全に削ぎ落とされて、軽々と本質だけが聞こえてきます。

誰よりも研究し、突き詰めるタイプが、一気に開くとこういうことになるのでしょうか。