本日夜は、東京浜離宮朝日ホールでバリトンのキュウ・ウォン・ハンのリサイタルです。予告されているプログラムはこうです。
ロジャース:ミュージカル「南太平洋」より"魅惑の宵"
バーンスタイン:ミュージカル「ウェスト・サイド物語」より"
シューマン:献呈
ベートーヴェン:御身を愛す
新井満:千の風になって
いずみたく:見上げてごらん夜の星を
他
いかにもポピュラーな物が並んでいて誰でも楽しめるエンタテイン
その事自体ちゃんとできれば大したものですが、キュウ・ウォン・ハンの場合は更に専門家筋のアーティスティックな評価にも広く耐えうる技量を備えています。
オペラでもモンテヴェルディのオルフェオ、ワーグナーのオランダ人、カルメンのエスカミーリョといった言語もキャラクターも異なるもので評価を受け、世界各地の歌劇場からリピートのお声がかかっています。
現代の世界マーケットで生き残っているアジア系アーティストの特徴で、「なんでも来い」でなおかつ「器用な便利屋にとどまらない」といったランクなわけです。
どの曲をきいてもキメが細かく、配慮に満ちていてそれを表に出さないのです。今回もその彼の面目躍如で、実際上記の曲目でそれぞれの専門家が聞いてもうならせるものを見せてくれるのではないでしょうか。
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