ストックホルム歌劇場管のチェロ奏者カティさんの2週目。彼女もまたシトコヴェツキー編のゴールドベルクのトリオ版をレコーディングしてしている。

今回の来日ではカティさんと藤田容子さんたちによるこのバージョンの実演もあった。
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ゴールドベルクは鍵盤奏者一人で弾けば声部も多彩で、面白いだろうし、少なくとも大変で飽きてる暇は無さそう。だけど弦楽版だと一人は一声部だけだから「弾いてて本当に面白いの?」とまじめにきいてみたら、少なくとも藤田容子は「それが本当に面白いのよ」というお返事だった。

多くの弦楽器奏者がやりたがり、しかも何度もやるのだから本当に面白いのだろう。

実演を聞けば、一声部を弾くだけだから楽、というわけでも無さそうで「結構難しいのよ」ということもあるらしくい。

それからカティさんの出身地シベリウスの交響曲の中では6番。恐れながら「私もです」と言ったら、「大体みんなそうね!」ということだった。どうしてもその手の価値観の人が集まるらしい。

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東京FM コミュニケーションズグループ  音楽専用・衛星デジタルラジオ "ミュージックバード"
2016年5月14日(土) 10:00 
プロデューサーの部屋  第250回
<北欧音楽の味わい方 Vol.2> 出演:平井洋、カティ・ライティネン(Vc)、藤田容子(Vn、通訳) 

10:08
・Itin Tiltu
(8'58") Avanti EMI511504
10:17
・バッハ(シトコヴェツキー編)/ゴルトベルク変奏曲 BWV988(弦楽三重奏版)
(57'21") トリオ・シリアクス=ペーション=ライティネン 02年録音Capris CAP 21695

11:19
・シベリウス/交響曲第6番 Op104
(28'17") パーヴォ・ベルグルンド指揮ヨーロッパ室内管弦楽団 95年録音フィンランディア0630-14951-2

11:56
・サロネン/ヴァイオリン協奏曲より エサ=ペッカ・サロネン指揮フィンランド放送交響楽団 11年録音D.G.UCCG-1808