先週(金)のロゴバでの萩京子さん作品の会。萩さんは演奏家としてはピアニストで、ロゴバにピアノは無し。では作曲家として作品提供だけかと思えば、演奏家として二度目のご登場です。それだけでなく、なんとなくしっくり行っているというか、会場と相性の良いお一人。

鍵盤奏者で会場にピアノがない場合は、ピアニカ、アコーディオン等々色々な手をお使いの方がいらっしゃいますが、萩さんは正統的に電気ピアノのお持ち込み。

こんにゃく座にある古いやつで、貼ってある住所が駒沢ということで20年ものとか。ここまで来ると風格があって、もうちゃらちゃらした新しいものではなくて、萩さんならこれで、となりますね。東条碩夫さんの乗っているボルボのようなもの。
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対してボーカルの方は、萩ソングでは初顔合わせという柴田暦(れき)さん。なんとなくやってそうですが、ともかく初めてだそうです。聞きに来る客層が、演奏経験者だの歌唱経験者だのお仲間の作曲家だのが多いので、普通の神経だったら、随分やりにくいものでしょう。
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でも、さすがに暦さんなら伸びやかに、どうということもなく淡々とやっていました。萩さんの狙い通りですか。作曲家としては自分のお仲間でない、次の世代にどんどんやってもらったほうがいいですものね。

我々のようなボーっとした主催者側でも、客席はちゃんとうまります。このメンバーの人気はもちろんのこと、そのあたりはこんにゃく座代表を長年務める萩さんに抜かりはありません。苦労人ですね。
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それやこれやが注ぎ込まれた味わい深い萩さんの器楽曲、ソングが次々披露されて、貴重な会でした。
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