タン・ドゥンが指揮する武満ジェモーの会に行く時にポストに分厚いダンボールが入っていました。小野光子さんによる音楽之友社から上梓された「武満徹 ある作曲家の肖像」でした。

帯には「決定版伝記」とあり、版元サイトには「ありそうでなかった武満徹の初の本格的伝記」とあります。

厚さは3cmはありそうです。そして立派なハードカバー。となればお値段は¥5500+税。

厚さ1cmで千円の本も売れない時代に凄いです。

小野光子さんとはCD・DVD選集「柴田南雄とその時代」全3巻でご一緒しました。ブックレット類はすべて彼女の編集によるものです。この選集の価値は柴田夫人が監修した元資料が第一ですが、次にはこのブックレットの資料価値があるでしょう。
頼まれ仕事の柴田南雄でもこのレベルの仕事ですから、専門研究対象である武満徹となったら、どういうことになるのか。まあ¥5500コースもしょうがない。

とりあえず、まえがき、あとがきだけでも、とパラパラめくってみましたが、その活字の小さいこと。老眼の進んだ目では更に拡大鏡が必要です。これ一つとってもその情報量の見当がつきます。A5版472ページだそうです。武満アニヴァーサリーイヤーの最高の成果かもしれません。
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常に、虚偽のない誠実で真っ直ぐな仕事ぶりの小野光子さん。その集大成を皆様じっくりと味わってみてください。私自身はそれができるのはえらく時間がかかりそうですが。