バルセロナに来ています。

フライト中は、しばらく前に放送されたミュージックバード番組の武満特集映画音楽の長尺6時間番組のファイルを聴いてきました。出演は菊地成孔、高見一樹両氏で、CD1枚すっぽりなどという部分は無くて、音楽はサンプルとして少し、あとはびっしりお話です。

今回はフィンエアーでヘルシンキ経由でしたから、東京ヘルシンキは10時間かかりません。その間は、ほぼすべてこの番組が鳴っていたことになります。で、ヘルシンキに着いてトランジットの間も、この両先生のお声がずっと頭の中を駆け巡る、という有り難い体験をさせていただきました。
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ヤマカズさんが、「今年は武満徹先生のほうは、ほっておいても、あらゆることがやられるでしょうから、ぼくは柴田南雄先生のほうをやります。」と仰る通りですね。

山田和樹さんのような、直接柴田さんを知らない世代の有力者が新しい光を当てると、柴田南雄作品の再評価もこれからか、という感を持ちます。音楽会だけでなくて、あれこれ付随した動きもなさるヤマカズさんのヴァイタリティには、いつもながら驚くしかありません。