明日から3日間、日生劇場でNISSAY OPERA 2016 オペラ『後宮からの逃走』が開かれます。
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日生劇場のこのシリーズは、劇場の大きさや機能が活かされる作品を選び、それを家主の利点を存分に使って丁寧に制作しているのが特徴でしょう。具体的にはどの席からも近くに見える臨場感が味わえる、ドラマ性の強い作品が多く選ばれているようです。

今回のモーツァルトの「後宮からの逃走」は、作曲者若き日の天才丸出し型の作品。ヴェルディならマクベスのような、後期の円熟作品ではない、もっと生の疾走感が魅力です。

それから最高ランクでも1万円以下の入場料、学生券は3000円というチケット価格設定も文化的で、若い方への文化貢献主催者の姿勢がはっきりしています。

出演者の平均年齢が若めなのも楽しみで、特に指揮の川瀬賢太郎さんは、コンサートでは既に定評を得ていますが、細川俊夫作品などでオペラへの適性も見せていますから、きっと生気あふれる音を引き出してくれるでしょう。

特にオペラ入門者、及びオペラ擦れっ枯らしの方々に最適な気がします。