先月ミュージックバードのオーディオチャンネル村井裕弥先生「これだ!オーディオ術~お宝盤徹底リサーチ~」で放送された出水電器の代表・島元澄夫さんゲストの回の録音を最近聞きました。

島元さんは「オーディオでいちばん大事なのは電源」ということで、マイ電柱までお世話する仕事をしておられ、タモリ倶楽部でオクタヴィア・レコードの江崎社長宅での実際の様子が放送されたりしてご存じの方もいらっしゃるでしょう。

その番組中で、マイ電柱や立派な電源ケーブルを使って見違えるような音になっている実例としてかかったのがラザレフ指揮日本フィルのショスタコーヴィッチ7番のサントリーホールライブ(エクストン)です。
ショスタコ7
これが確かにすんごい音。ラザレフはコンサートの生では緻密な音楽的処理に目が行くのですが、こうやって改めて聴いた録音は、ともかくそのド迫力にびっくり。

例のボレロのような第1楽章の巨大なクレッシェンド、叩き続けるスネアドラムなどは、余り何度も聴くと「ちょっと、まあ億劫かな」と思えて、かえって2楽章以降をまじめに聞いたりするのですが、そんな屁理屈をすべてすっ飛ばす迫力。

別に江崎さんが後からフェーダーを特別上げているわけでもありませんから、要は元からこういう音がしていたわけです。全盛期のムラヴィンスキー&レニングラードを上回るような音で興奮させられます。

ラザレフ日フィルは、やはりこういう音を本当は出していたのですね。こちらが生の時は鈍感だっただけで。

その強化電源による効果も確かにあるのでしょう。ご自宅にマイ電柱をたてるのは無理でもこのディスクを聴くだけでも雰囲気には浸れます。「スネヤーのバチが折れるような」と評されるこの曲の第1楽章、ともかくお楽しみください。
 
(同じ日フィルでも大分趣の違う、先日のヤマカズロシアプロについては noteのほうに書きました)