前々回の本欄でも取り上げたヴァイオリンのミランダ・クックソンですが、iPadもともかくとして、その演奏(ゲオルク・フリードリッヒ・ハースのヴァイオリン協奏曲第2番の初演)には驚きました。

個人的には、今年のサントリーサマーフェスの最も印象に残ったことです。

微分音程(それも4分音だけでない、という話もうかがいましたが)も含めて、全く抵抗のない、こなれた歌になっているといいますか。

その音程の必然性が自然に伝わってきて、それがそのまま「いい音楽だなー」となり、しかも初演というのですから、何とも。

繰り返しやることによって自然な歌になってくるとか、そういうものではないのですね。

当然ながら、このレベルだと、そのテクニックが前に出ることもなく、こちらはいい音楽を聞いた、という印象しか残らない。

全くもって素晴らしいとしかいいようがありません。これだけでもこのフェスに通った意味があるというものです。

この写真のノーノのアルバムもとてもいいです。お聞きになってみてください。

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