本日はすみだトリフォニーで、佐渡裕&ケルン放送響の「運命」「未完成」

今やCDでも、あまり見かけないこの組み合わせだが、コンサートではもっと稀だ。

各プロオケの「定期演奏会でやって欲しい曲」の人気投票で「未完成」はいつの間にかランク外に去り、マーラーの第7番とかのほうが上になっている。まさかこういう時代が来るとは思わなかった。10年前のマーラー7番のように、今は通が「未完成」を選んでいく時代か。

大昔はカール・ベームが、前半「未完成」、後半「ウィンナワルツ集」というプログラムを得意としていた。

今ではイヴァン・フィッシャーの前半「未完成」、後半「ブルックナー9番」というのはそれなりに人気らしくてあちこちでやっている。

先日の東フィルでは、プレトニョフが後半シューベルトの5番&未完成というのでやっていた。

佐渡裕はCDでも「運命」「未完成」がある。コンサートではこれだけだとちょっと短いのでどうするかが考えどころだが、今回はワーグナー「ジークフリート牧歌」。こう並ぶとポピュラー名曲集どころか独墺プロど真ん中ということになる。

ウィーンでのトーンキュンストラーデビュー定期公演を、ハイドン、ベートーヴェン、ブラームスでやった佐渡らしい選択とも言えるか。

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