用事が済めば、あっという間のアムステルダムで、次はハンブルグへ。

例の、珍しくも各国の業界人が用事がなくても見に行くエルプフィルハーモニーには、もちろんお邪魔する。

ちょうど今やっているのが、ヘンゲルブロックの「聖母マリアの夕べの祈り」とファジル・サイ、ということで「うまくいった」と思ったが、よく見たら会場がライスハレ。100年以上の歴史はあるが、要するに古い方。東京で新ホールを見ようと思ったら日比谷公会堂だったみたいなものですか。
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とは言っても、せっかくのアニバーサリーイヤーでヴェスプロを聞けるなら御の字だし、濱田芳通とヘンゲルブロックという、またとない2つの組み合わせを体験できることになる。
(このヘンゲルブロックヴェスプロのレポートはnoteに書きました)

エルプは業界人でさえこの調子だから、一般券売は順調そのもの。NDRフィルなどはもちろんのこと、何でもかんでも売り切れに近いらしい。ネットで若い世代もバンバン買っているとのことで、平均年齢もぐっと下がった客が押し寄せるのだから、たまらない。まあ、たまにはこういうこともなくちゃ。

長年、クラシック聴衆の高齢化だの絶対的ファン数の漸減だの言われてきたが、もめにもめてホール竣工が遅れてそれも話題になって(もちろんハード・ソフトの魅力もあってのことではあるが)一気にいい流れになっているのだから、戦略というのも難しいというかなんというか。