新国立劇場シュトラウス「こうもり」の中日1月24日公演。

「皆様にご紹介する」という趣旨からすれば、当然行くべきは初日。何やかやと言って、回数を積み重ねればアンサンブル等練れてくる面はあるので、「内容的には最終日」という考え方もある。

それに対して真ん中ぐらいの日は、その両面があり「ものは言いよう」ということになる。悪ければ「中だるみ」と言われ、良ければ「初日の緊張もほぐれ、まだ疲れも出ていない」とか。

このハインツ・ツェドニク演出は10年ちょっと前に制作されて今回が5回目。これまた新演出でもなく「延々とやっている」という程でもない、中間くらい。

指揮者のエシュヴェは前回に引き続いての登場のベテラン。彼もまあ中庸タイプ。

台詞の多いこうもりはドイツ語で通すのも、台詞だけ日本語にするのも一長一短だが、今回のはドイツ語で通してはいるが、要所要所に日本語が入るというこれまた折衷型。外国人歌手にとっては、この部分は大変だっただろうが、さすがにこなしている。

牢番フロッシュは、日本でのこの作品公演では見慣れた国内著名コメディアンとかがやるのではなく、ウィーンの定評あるベテラン俳優フランツ・スラーダ。こういう全体の流れに沿ったフロッシュもかえって新鮮に見えたり。

歌手ではオルロフスキー公爵のステファニー・アタナソフがオクタヴィアン連続出場に続いて颯爽たるパフォーマンスで新国立劇場との相性の良さを示していた。

と、ウィーン系のベテランを中心とした、刺激よりも安心の舞台。お客様にも受け入れられているようで、すっかり普通になった平日昼公演の客席はよくうまっていた。

この土日、27日、28日もちろん昼公演、があります。

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