2018年2月21日からは東京二期会のローエングリンです。指揮=準・メルクル、演出=深作健太のコンビ。先年行われたこのコンビによるシュトラウス「ダナエの恋」が好評だったのでしょう。そんなに間も置かずにワーグナーでのリピートとなりました。

オペラで他ジャンルを専門とする方の演出はよく行われますが、多くはその専門領域からオペラを見直すという方向。それで新鮮な光が当たれば成功というわけです。

深作さんもご出身は映画ですが、彼はそれより何より本当のオペラ好き。それもドイツオペラ。仕事ではなくプライベートタイムに私費でドイツ各地のオペラハウスを訪ね歩く、みたいなことは朝飯前で、「ともかくズッポリとオペラに入り込んでそこから始まる」と、普通の他ジャンルの方とは方向が逆に思えます。

だから良い演出になるかどうかは別の話ですが、やはりその熱は貴重でしょう。

先日も稽古場での深作さんによる演出コンセプト説明会がありました。せっかくですからiPadもアップルペンシルも充電なぞ確認してバッチリメモをとる構えでうかがいました。

ところが押し寄せてくる彼の情熱に押されて、だんだんそんなことはどうでもよくなり、その熱さだけを味わって、「やはりこういうのがいいなあ」なぞと思いながら帰ってきました。
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彼自身も熱いですが、メルクルさんとのコンビもいい具合のようで、まあそうでなければ主催者も「ダナエ」「ローエングリン」というような金も手間もかかりまくる上にリスクも有る演目を任せるわけにも行かないでしょう。

コンビの有り様もまたそれぞれでしょうが、兄弟のようなこの人達のまっすぐに放射されてくる直球は快感です。