先日福島県白河市のコミネスにうかがったら、こういうチラシがあった。
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「次代を担うアーティスト達の響演」と名付けられた、福島関連の若手達による入場料500円のワンコインコンサート

こういうのはポピュラー小品のお手軽コンサートが多いが、プログラムを見るとちょっと様子が違う。

プッチーニ「誰も寝てはならぬ」シューベルト「ます、野ばら」と並んで湯浅譲二(ゆあさ・じょうじ)、古関裕而(こせき・ゆうじ)作品。それに白河出身の作曲家伊藤巧真(いとう・たくま)への委嘱新作初演などというのまで入っている。

言われてみれば、湯浅譲二も古関裕而も福島県出身。伊藤巧真は、コミネスで魔笛や自作新作で関わった杉山洋一の指導も受けているとか。

ざっと気がつくだけでもこういうことで、ちゃんと聞けば更に仕掛けもあるのかもしれない。

仕掛け人は池田卓夫さんだった。彼は今年再演される会津若松のオペラ「白虎」のプロデューサーもやっている。
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(コミネス館長志賀野桂一、池田卓夫)

湯浅、古関と並んで聴けるのも貴重だし、そもそも湯浅譲二だけでも一般的に聴いた方は少ないだろう。

チラシで、テノール菅野敦(かんの・あつし)とピアノ佐藤祐介(さとう・ゆうすけ)の会であることは分かるし池田ナビゲーションであることも書かれているが、せっかくだから企画意図の簡単な紹介ぐらいは載せられていれば、よりよかったと思うが。

この内容なら、東京から旅費ぐらいかけても行きたいところ。