東京ーウィーン直行便復活に並ぶ大きなニュースはウィーン国立歌劇場の手元の対訳ディスプレイに、しばらく前から日本語が加わったことでしょう。
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ここは、原語に対してドイツ語や英語の訳がステージに映し出されるのではなく、客席の手元の機械に表示されるシステムだったのですが、それに日本語が加わったわけです。

今回実際にアイネム作曲「ダントンの死」で拝見したのですが、バッチリでした。ちゃんと日本語ネイティブの方がやっておられるようで、日本で舞台袖に出てくる邦訳と同じレベルといっていいと思います。
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これは本当に大きい。

私などは、相当に芝居やテキストよりも音楽寄りのタイプと思いますが(半分くらいは指揮者やオケを見ていたり)、それでも全く意味のわからないものを純粋音響として聴いているのは辛いものがあります。

「あらすじさえ掴んでおけば、生は舞台に集中したほうがいい」というのは嘘で、それならコンサートに行けばいい。オペラはやはり何をどうやっているかがわかってこそ、面白いのですから。

事前にいくら対訳本を勉強していっても、今どこかがわからなければイマイチです。それで事前に日本語訳のついたDVDなり映像を繰り返し見るのが一般的には最も近づける方法となります。

ですが、いちいちそんなことをやっていられないときもある。それが劇場で日本語訳さえ見せてくれるなら、準備なしに駆け込んでも半分くらいは楽しめます。オペラだけに限って言えば準備はすればするほど楽しめますが。

もうこれだけで、ウィーンに行く回数は増えると思います。

佐渡さん、直行便、歌劇場邦訳付き、とウィーンにいらっしゃるなら、今はいい時期となりました。