本日は、低音デュオの第10回演奏会。主催の定期演奏会だけで10回目で、他の会にも結構ご出演なので、現代音楽グループとしては、もう老舗の貫禄かもしれません。
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バリトンとチューバあるいはセルパンという、1回だけの会をやるのでも「レパートリーあるの?」のようなところでも、続くものは続くし、しかも毎回音楽的内容が濃いのですから、先入観はいけませんね。

今回はいよいよというか、若干意外というか、高橋悠治さんの委嘱新作が登場。

高橋悠治:『明日も残骸』『しいんと』『ぼうふらに掴まって』(2018) 委嘱初演(詞:川田絢音) 

これまた、「タイトルはどれですか?」などと言ってしまいそう。  

レポートはnoteに書きました)
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今回の低音デュオ公演だけでなく、低音デュオの歴史史上最も「異色な委嘱作品」は、高橋悠治氏の新作です。
現代音楽という枠組みからも自由である一方、独特のこだわりをみせる高橋悠治さん、作品委嘱を快く引き受けて下さっただけでも驚きでしたが、バリトンとセルパンという組み合わせの新しい可能性を感じる作品そのものが素晴らしいです。
プログラムノートの「声と楽器が2度音程と自由リズムですれちがうポリフォニー」という言葉通り、セルパン・パートが言葉に寄り添いつつ作曲されながらも、従属的な役割にならない2声の絡み合いが絶妙です。画像はスコアの一部ですが、拍子感覚から逃れ、リズムを合わせないアンサンブルを示唆するような独特な記譜法になっています。
自らが卓越したピアニストでもある高橋悠治さんとのリハーサルも刺激的な体験でした。
どのようにして、合わせないアンサンブルを作り上げるのか、恣意的な表現を排して音、あるいは言葉そのものに語らせるのか、たくさんの示唆に富むアドバイスを頂きました。即興的に演奏を変化させる余地がありながら、高橋悠治さんの頭の中に確固として存在する音楽イメージの、まさに良い塩梅を探る作業も、難しいながら創造的な体験でした。 松平敬 フェイスブックより
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日時:2018年4月25日 (水) 19:00開演(18:30開場)
会場:杉並公会堂小ホール

高橋悠治:『明日も残骸』『しいんと』『ぼうふらに掴まって』(2018) 委嘱初演(詞:川田絢音) 
稲森安太己:忽然と (2018) 委嘱初演(詞:新美桂子)
田中吉史:科学論文の形式によるデュオ (2009/2010)
徳永崇:感情ポリフォニー (2016/2018改訂初演)
山本和智:高音化低音 (2017)
鈴木広志:百歳になって(低音デュオ・ソングブックス第二弾)(2018)
※曲目は変更になる場合があります。

出演:低音デュオ
松平敬(歌、バリトン)
橋本晋哉(チューバ、セルパン)

主催:低音デュオ
助成:公益財団法人野村財団
制作協力:福永綾子(ナヤ・コレクティブ)

チケット:前売3000円、大学生・専門学校生1000円(税込)、当日は各種一律3500円、高校生以下無料

予約・問い合わせ:teion2@me.com
チケットオンライン:http://www.purple.dti.ne.jp/naya/tickets/