明日は、五反田文化センターでアントネッロによるカッチーニの会です。海外からのお二人のゲスト、カウンターテナーのドロン・シュライファーとリコーダー・チェンバロのコリーナ・マルティも加わります。


それに先立ち、連休中に信州国際音楽村で開かれた西山まりえ監督の合宿型勉強会「第7回信州アーリーミュージック村」の前夜祭で、この両名のプレイも拝聴いたしました。

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噂通りのすごい腕前。ドロン・シュライファーはまずは、カウンターテナーってこういう声なんだ、と。使い分けも自由自在ですから、このカッチーニの会では5役だかやるそうですが、そういうのも朝飯前でしょう。信州では日本語朗読すらこなしたのがユダヤ系名人っぽい。


コリーナ・マルティはダブルリコーダーの妙技も見せてくれました。佐渡裕の同タイガーマスクも素晴らしいですが、その世界的本格版です。

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テニスに興味がなくても錦織やダニエル太郎が来るとなれば見たいのが人情。カッチーニも初期バロックも知らないし興味が無い方でも、コリーナ・マルティと濱田芳通という世界ランカーしかもその上位のリコーダー共演が目の前で見られるのなら見なきゃ損です。ワールドカップ決勝トーナメントレベルは、誰が見ても面白いのと同じです。


クラシック興行的に考えれば、この人達なら500席クラスのホールで、とつい考えますが、五反田文化センター音楽ホールはその約半分の座席数。楽器の音量も小さいですし、聴衆からすれば小会場ほど共有感が濃密になってより楽しめます。それからここはレコーディングにもしょっちゅう使われるくらいで音響も定評がある。ベルリンの新ピエール・ブーレーズザールもそうですが、目の前でやっていると、好きでも嫌いでも、一緒にやっているような感覚になって少なくとも退屈しません。


どうぞ、その小音量だが世界的な音たちを浴びてください。

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アントネッロ第11,12回定期公演
「愛しのカッチーニ」Parte1
~ジューリオ・カッチーニの新しい音楽世界~

【Parte1】
◎5月9日(水)19時開演 ※休憩無し(演奏時間70分)
 プログラム:『新音楽 Le Nuove Musiche(1601)』&『歌劇<エウリディーチェ>(1600)』&近年発見された『宗教曲』(本邦初演)
 出 演:ドロン・シュライファー(Ct)
     コリーナ・マルティ(Rec/Cemb)
     西山まりえ(Cemb/Hp)
     石川かおり(Gamb)

     濱田芳通(Rec/Cor/音楽監督)
 会 場:品川区立五反田文化センター音楽ホール(東京都)

【チケット】
◎全席指定
 前売:4,200円(ペア券※8,000円、2公演通し券※8,000円、2公演通しペア券※15,500円)
 当日:4,500円(当日はペア券、通し券の販売はありません)
※ペア券・・・同一公演2席
※2公演通し券・・・5/9と、10/3昼又は夜公演の2公演各1席計2席
※2公演通しペア券・・・5/9と、10/3昼又は夜公演の2公演各2席計4席

◎チケット取り扱い:ペア券、2公演通し(ペア)券は下記②、③のみで販売
 ①イープラス http://eplus.jp
 ②東京古典楽器センター 03-3952-5515
 ③アントネッロ・コンサート anthonello.concert@gmail.com
 (メール本文に 1.氏名、2.〒、3.住所、4.公演日、5.公演時間、6.枚数、をご明記のうえお申込みください。)

アントネッロHP www.anthonello.com/index.html