先々週に、「双子座三重奏団」と「風ぐるま」という2つの現代音楽トリオを続けて拝見しました。

まあ、実によく似ています。

鬼才型の作曲家ピアニスト中川俊郎と高橋悠治が真ん中にどんといる。

バリトンとメゾというやや低音の歌手、松平敬と波多野睦美。歌手といえば、普通は「自分が自分が」のメインヴォーカリストですが、このお二人は全体に目を配るプロデューサー的役目もご兼任。本番中はバランスをとる司会的トークもこの人達。
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管楽器はトランペット曽我部清典とバリトンサックス栃尾克樹。フルートやクラリネットでなく若干珍し系の楽器だが、やはり吹奏楽器職人らしい雰囲気。

双子座のほうが中川俊郎還暦記念、風ぐるまが高橋悠治の新作CD発売記念で、なんやかやと周りが祝っているわけで鬼才ではあるが孤独ではなく人徳型。

その記念作品をご提供した他の作曲者や作詞者は、やはり表現者らしく、どちらもゲストコメントは結構長口上。マニアのファンの方にとってはたまらなかったでしょう。

両方を見ての凡人の感想=天才でも生き残るのは人徳なのか。凡人も、その方向で頑張ろう。