新国立劇場のアントネッロ・マダウ=ディアツ演出の豪華な「トスカ」を指揮者と主要歌手が異なる、本公演と高校生向け公演両方を拝見して、今週は二期会コンヴィチュニー「魔弾の射手」。
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プレス公開GPだのダブルキャストだのいろいろ有って、来週は西宮で佐渡「魔弾の射手」。

くそ暑い中で、「暑いときには熱いもの(飲食物)がいい」と昔言われたのを思い出すようなヘビー級が続く。

そのなかで一瞬の涼風のように、濱田芳通ジョスカン・デ・プレがあって、このブログの中では、多めのヒット数になっているようだ。涼風かどうかは価値観によるが、たまにはこういうものもどうぞ。

さらに涼風というには・・・・なのが
7月14日に開かれたワーグナー協会第400回 例会 シンポジウム「バイロイトに未来は、有りや、無しや?」
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司会進行 : 池上純一(埼玉大学名誉教授)
パネリスト: 北川千香子(慶應義塾大学准教授/演劇学)東条碩夫(音楽評論家)岡田安樹浩(国立音楽大学ほか講師/音楽学)
参加費:協会員1000円 ユース会員無料 一般2000円

2018年のバイロイト祝祭は大きな転換点となるだろう。演目やキャスト面では、《ワルキューレ》単独上演の決行、プラシド・ドミンゴの指揮者としての起用、ヴァルトラウト・マイヤーの復帰など、新局面を切り開く企画が話題を呼んでいる。その一方で、かつてはプラチナ扱いであったチケット販売に翳りが見え、その発売後数ヶ月に渡ってプレミエ演目《ローエングリン》以外のキャストが未発表のままであったり(5月30日にようやく発表)、公的助成の見直し問題がまたぞろマスコミを賑わしたりするなど、組織運営上の不安要因もほの見える。いずれにせよバイロイトが転機(飛躍、転身、危機?)を迎えた今こそ、あらためて「祝祭」のありようと、その未来像について考えてみるべきではなかろうか。(日本ワーグナー協会公式サイトより)

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こういうのは特殊な方々が数人でわーわーおやりになるのかと思えば、100名は入る東京文化会館の大会議室が一杯だったらしい。

40度を超えて「学校にも来るな」という時期に、こういう内容で満杯で討議なさるとはさすが。

連日東西の「魔弾の射手」に通うだけでも「随分ユニークな時間の使い方」と我ながら思わぬわけでも無かったが、ワーグナー関係の先生方は全くレベルが違うようだ。よく見れば第400回だそうだから、この種のことを400回重ねておられるのだ。

こういうのは、きっと長老ご高齢の大先生が仕切っておられるのかと思いきや、事務局長はお若くて多方面の現代音楽もこなす歌手でもある工藤(松平)あかねさんというのだから、益々ワーグナーは恐ろしい。