藤倉大のコンサートが連発である。

ハクジュホールの個展に続いて、東京芸術劇場でオペラ「ソラリス」全曲、そしてしばらくすると読響で新作ピアノ協奏曲の初演が小菅優、山田和樹で行われる。

それぞれが、そのためだけに帰国してもいいようなビッグイベントだが、それが連発、さらにその調子で海外も行われているのだから、藤倉の現在の勢いも分かろうというもの。

音楽的内容はもちろんだが、彼の公演は主催者側が「我がこと、自分自身の表現行為」のように入れ込んで熱心に制作していることが多い。現代音楽でこれは稀だ。

藤倉のフランクなキャラもあるだろうし、なんというかご人徳もあるのだろう。

そしてそれぞれの主催者側スタッフも対抗するのではなく、一緒になって藤倉をもり立てようとしているのだから、結構な話である。

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東京芸術劇場コンサートオペラvol.6
藤倉大/歌劇『ソラリス』全幕 *日本初演・演奏会形式 
日本語字幕付原語(英語)上演
藤倉大のオペラ『ソラリス』、2015年パリ(シャンゼリゼ劇場)の世界初演から3年を経て、待望の日本初演決定!

日程2018年10月31日 (水)19:00 開演(ロビー開場18:00)

ハリー:三宅理恵
クリス・ケルヴィン:サイモン・ベイリー
スナウト:トム・ランドル
ギバリアン:森雅史
ケルヴィン(オフステージ):ロリー・マスグレイヴ
指揮:佐藤紀雄
管弦楽:アンサンブル・ノマド
エレクトロニクス:永見竜生[Nagie]

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読売日本交響楽団第584回定期演奏会

2019年1月18日〈金〉 19:00
サントリーホール

指揮=山田 和樹

諸井 三郎:交響的断章
藤倉 大:ピアノ協奏曲 第3番「インパルス」(共同委嘱作品/日本初演)ピアノ=小菅 優
ワーグナー:舞台神聖祭典劇「パルジファル」から第1幕への前奏曲
スクリャービン:交響曲 第4番「法悦の詩」 作品54

読響チケットセンター 0570-00-4390

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