高橋アキさんの豊洲シビックセンターホールがだんだん知られてきたのと違って、12月2日に作曲家伊左治直(いさじ・すなお)さんが作品個展をおやりになる求道会館は音楽界の方からすればご存じないほうが普通でしょう。なんせ「スリッパにお履き替えください」というところです。

さすが伊左治さんで普通のところでやるはずもありませんかね。

御本人のコピーからもただならぬ気迫が立ち上っています。

半世紀に一度の祭典、その会場となるのは、「仏教の教会堂」といわれる求道会館。東西文化の融合するこの建築物を舞台に、強い感性を共有する演奏者によって、解き放たれる伊左治の音楽。洋風の意匠の内に調和する、自己の物語的観念ともいえるものが、二時間を超える本公演において、この異空間に投影され響き渡る。 伊左治 直

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現代音楽作曲家の自主作品展などというと、諸々のコスト節約が予想されますが、今回は立派なカラーチラシが2種類もあったり。
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伊左治さんといえば最近コジマ録音から出たフルートアンサンブルによるクリスマス・アルバムでも3曲のアレンジを提供していて、これが超弩級。けして現代音楽っぽくはなくて、普通にメロディーも和声も生きているのに全く独特です。

その、何もかにもユニークな伊左治さんが「半世紀に一度」とおっしゃるのですから、まあよほどなんでしょう。