1926年生まれ、本年92歳のクルターグの新作オペラは、「多分できないだろう」と思っていた人も多いが、スカラで無事初演された。

松平頼暁は、クルターグよりは5歳若いが、彼も新作オペラがいよいよ上演される。作るのに28年ほどかかったようだが、こちらは2008年に出来上がっており、「できるの?」ということは無い。

上演機会が無かったようで、とりあえずこの12月にピアノ伴奏のみのバージョンで一度やって2020年完全上演狙いだそうだ。

杉山洋一たちトランジェントというグループが仕掛け人。石塚潤一、木下正道、小内将人(ピアノ版編曲も)、西川隆太といったメンバー。

杉山は年内に高橋悠治の会もオペラシティでやる。「世代的に彼らと若手をつなぐのが自分たちの責任」といったことをよく言っているが、普通はそれは正論、建前程度のはず。特に作曲家ならご自身大事だろう。

ところが杉山は自身のことより何倍も労力をかけてこれらのことをやっているように見える。ここまでくるとそれが強烈な個性に見えてくるくらい。
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チラシ裏面に、出演(役名):太田真紀(ソプラノ)、薬師寺典子(アルト)・・・・とあるがソプラノやアルトという役名なのだろうか。
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