大野和士が新国立劇場の監督となったら、邦人委嘱新作投入は当然予想された。

だが第1シーズンのっけから、というのと、「重唱を大事にした」というようなことが明確にされたのは予想外。

さすがに、単に「意義ある」などというレベルであろうはずもなく、具体的な作戦、準備は長いことかけて行われていたのだろう。

その紫苑物語(しおんものがたり)2019年2月初演だからもう2ヶ月後だ。あっという間。

石川淳原作、佐々木幹郎台本、西村朗作曲、笈田(おいだ)ヨシ演出という堂々たる重量級メンバー。監修者に長木誠司(ちょうきせいじ)の名前も見える。指揮はもちろん大野監督御自ら。

現代オペラなどというと、よく見ると中劇場で2回だけ、とかもよくある話だが、今回はメイン劇場で4回。古典名作並みである。先年の細川俊夫オペラも大劇場3回でチケットは入手しにくいくらいの入りだったから、今回も期待は大きい。

日本の平安時代の話だが、笈田ヨシは衣装をライオンキングの装置を手がけたイギリスのリチャード・ハドソンに頼んでいる。

こういう題材だからといって日本勢だけで凝り固まらないのもいい。英語の字幕もつくそうだ。
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