ここしばらくで、アマチュアオーケストラの演奏会2つに続けざまにうかがいました。

一つは東京芸術劇場での新交響楽団、ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」抜粋と、すみだトリフォニーホールでのオーケストラ・ニッポニカ間宮芳生オペラ「ニホンザル・スキトオリメ」セミステージ形式上演です。

新響のほうは飯守泰次郎指揮で、トリスタンとイゾルデの有名な二重唱のある第2幕をすっぽり。それに頭に第1幕への前奏曲がついて、後ろには全体のフィナーレの第3幕第3場。これで「愛の死」も聞けるわけです。

歌手陣は日本を代表するプロの方々。

どう考えても、ちゃんとお金がとれる内容ですね。オーケストラの質だって知らないで来て、ぼーっと聴いていたらアマチュアとは気づかないかもしれません。

ニッポニカの方は、間宮芳生の代表作の半世紀ぶりの再演。コンサートホールの上演ですが、田尾下哲(たおした・てつ)の演出がついて、野平一郎指揮、ゲストコンマスに山口裕之まで招き、作曲者が推した歌手での上演ですから、これまた大変な会です。あげくに再演にあたって間奏曲まで新たに書き加えられています。
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大オーケストラにルネサンス楽器、パイプオルガン、バグパイプまで加わり、日本語上演なのにちゃんと日本語字幕も準備されていました。

よくぞアマチュアでといいますか、あるいはアマチュアだからこそなのかもしれません。

仕掛け、制作もそのアマチュアオケがやり、また数カ月後には次の凝った企画もやるのですから、これらも単なる1回の定期演奏会のようです。

ご立派としかいいようがないでしょう。