前回触れた邦人オペラの隆盛ですが、それは東京の話。今月福島県白河市ではまた別の楽劇の初演も行われます。

よく話題に出る白河市コミネス館長志賀野桂一(しがの・けいいち)作・演出の「影向(ようごう)のボレロ」。

作者であり公共ホールの責任者でもある彼は必要なところにはトッププロに依頼し、合唱、芝居、群舞などはなるべく地元の市民参加として、制作も地元スタッフで。それらの混じり合いで文化を耕していこうという路線なわけです。

音楽面では長年松下功が志賀野と親しく多数の実践を行ってきました。今回もそのはずだったのが、昨秋の松下の急逝。そこで高弟の川島素晴が引き継ぎ、作曲、補作、指揮、即興ピアノ演奏、アマチュア指導などなど、通常の音楽監督業務を超える八面六臂の活躍でいよいよ3月24日の本番を迎えようとしています。

クラシック系の作曲の世界では、1〜2年前から諸準備はおこなわれますから、川島としても2019年の主なところは決まっている上に、これが急に入ってきたのですから、まあその大変さは察するに余りあります。

松下と縁の深かった和太鼓の林英哲、川島と近い笙の真鍋尚之らも全面協力で、よってたかって志賀野の集大成的作品に協力しています。

日本のオリジナル舞台作品としてかなりユニークな位置のこの初演、東京から1時間ちょいで行けるのですから、よろしければどうぞ。

20190116_105800
志賀野桂一、鈴木和夫白河市長、川島素晴