新国立劇場でマスネ「ウェルテル」が始まりました。飯守監督時代に、ニコラ・ジョエル演出で新制作されたものです。

懐かしのブーレーズ&シェローコンビのバイロイトのリング(もう半世紀近く前)時に、飯守泰次郎はブーレーズの、ニコラ・ジョエルはシェローのアシスタントをやっておられたとか。

その後皆様すっかり偉くなられて、ニコラ・ジョエルもパリオペラ座の総監督にまで上り詰めましたね。

パリオペラ座は革新派のモルティエ監督のあとで、ジョエルは穏健伝統派に見えました。

このウェルテルも刺激的な読み替えとかは無く、安心して美しく楽しめます。

タイトルロールのテノール サイミール・ピルグはまだ30代だと思いますが、デビューが早く、アバドやアーノンクールの指揮で各所メジャーハウスに出演していましたから、もうすっかりベテランの風格すら感じます。

今、この役を歌ったら世界でもまずはこの人、ということになるかもしれません。海外からの招聘は彼だけですが、ピルグ1人なら文句ないでしょう。

やはり大野監督になって招聘歌手はさすがで、現役のトップ級が次から次へと来ます。

そしてなんと言ってもシャルロットは藤村実穂子。

と、いうことで話題に事欠かない、今回のウェルテル。本日からまだ3回あります。
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