ピアニスト廻由美子(めぐり・ゆみこ)の主催・プロデュースによる三軒茶屋サロン・テッセラでの春秋の音楽祭「新しい耳」も第24回。
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テッセラの春・第24回音楽祭『新しい耳』」というのが正式の名前らしい。

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2019 5/17[Fri]19:00時開演 
第1夜
松平敬 (まつだいら・たかし バリトン) 中川賢一 (ピアノ)  
〜 イノック・アーデン〜

ロベルト・シューマン:
ガイベルによる3つの詩Op.30
・不思議な角笛を持った少年
・小姓
・スペインの伊達男
5つのリートOp.40より
・においすみれ
・母親の夢
・楽師
ロマンスとバラード第1集Op.45より
・宝探しの男
リートと歌 第4集Op.96より
・夜の歌

リヒャルト・シュトラウス:
メロドラマ「イノック・アーデン」
〜朗読とピアノのための (A・テニスン作/原田宗典 訳)

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2019  5/18[SAT]16:00時開演 
第2夜
小町碧 (こまち・みどり ヴァイオリン) ×廻 由美子 (ピアノ)
〜 ディーリアス〜
フレデリック・ディーリアス:ラ・カリンダ(編曲:小町碧)
デイヴ・グルーシン:
ニュー・ハンプシャー・ホーンパイプ
  〜映画「黄昏」より〜
ディーリアス:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 遺作
ジェイムズ・マクミラン:A different world (日本初演)
ディーリアス:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第3番
ベンジャミン・ブリテン:
ヴァイオリンとピアノのための 組曲 作品6

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2019 5/19[SAN]16:00時開演
第3夜
寺嶋陸也の耳 ピアノソロ〜 幻想〜
ベートーヴェン :ピアノソナタ第14番嬰ハ短調op.27-2「月光」
シューマン :幻想小曲集op.12
八村義夫 :彼岸花の幻想
シューベルト :ピアノソナタ第18番ト長調op.78 D.894「幻想」

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いつものように常連と意外な新規登場が組み合わされている。

常連は寺嶋のソロで、これでもかと毎回のようにでてくる。廻とすれば「それほど素晴らしいんだから、いいんじゃないの」ということだろう。

寺嶋で「幻想的」というのもいかにも合いそうだし、シューベルトのト長調ソナタは以前も聴いたことがあるが、やはり傑作の上に、本当にお好きなのだろう。そういうものは何度でも。
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新鮮さの方は小町碧の登場。イギリス在住でディーリアススペシャリスト。
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アルテスの本やら林田直樹プロデュースやらでその周辺の方にとってはお馴染みだろうが、一般の方にとってはこれからか。極少人数のイギリス近現代音楽ファンから始めてどこまで広がるか。そのスペシャリストではない廻がピアノを弾くのが楽しみだ。

あっちでもこっちでも話題作に名前が見える松平敬は、さすがに有名人といってもいいところに来たのだろうか。それともこれでも結局は現代音楽周辺の知る人ぞ知る程度なのか。

御本人は淡々と今回はイノック・アーデンとシューマン。紫苑物語のド難しそうな音程跳躍をこなしたあとなら、ホッと一息かと思えば、そういう甘いものでも無いのだろう。イノック・アーデンの朗読だって驚くほど歌手の能力も露骨に出るし。

昨年末のシューベルトも良かったし、
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シューマンもいいに決まっている気もするが、まあ本当にあちこちご苦労さまである。