バーンスタイン生誕百年で、パリでは「ミサ」が、ウィーンでは「クワイエット・プレイス」が、ベルリンではバリー・コスキー演出「キャンディード」が目玉だった。

愛弟子佐渡裕はどうするか。日本でミサをやる噂がでてきたときに、当然その指揮かと思われたが、それは井上道義指揮で佐渡はアシストに回った。

本拠地ウィーンでは「カディッシュ」をやったり、ワシントン・ナショナル響のアニヴァーサリープログラムに招かれたりしたから、それらでも充分のようなものだが、年度最後を飾って大物が控えていた。

初期のミュージカル「オン・ザ・タウン」の全曲上演で、2019年7月に兵庫PACでの8回と、東京文化会館でも4回行われる。
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例年7月に上演される佐渡プロデュースオペラは10回近い上演数がもう当たり前のようになってきて、今回もその一環。いつもと違うのはシングルキャストでこの回数はなかなか。その上にオオバコの東京文化会館で4回公演というのがまたすごい

ウエストサイドで花開く前の、バーンスタインの才能のエネルギーがかたまって出てくる若き日の作品で、全曲味わえる機会は確かにあまり無い。

これをフィナーレに持ってきたのは、言われてみれば佐渡ならではだ。同じくバーンスタインに特別な敬意を見せるデュダメル、ラトル、パーヴォ・ヤルヴィあたりもこの作品は考えにくい。