ピアニスト廻由美子(めぐり・ゆみこ)の主催、プロデュースで三軒茶屋のサロン・テッセラで開かれる「新しい耳 テッセラの春(または秋)」音楽祭の25回め。
この回数になると純度も上がってきて、今回は大萩康司ギターソロ、伊左治 直作品個展、高橋悠治Vol12〜ぼくは12歳〜とスキの無い3日間となっている。
高橋悠治の日はすでに売り切れ。オールドファンにはなつかしい「ぼくは12歳(1977)」などで波多野睦美の歌、近藤譲「秋に」ピアノ版とくれば、マニアはたまらないだろう。
伊左治作品は昨年、FM「現代の音楽」で特集され、求道会館での個展「南蛮劇場」、そして今回と「祭り三部作」のような言い方がされている。野にいる鬼才のようだが、結構あれこれメジャーの受賞は多く、南蛮劇場も佐治敬三賞をとっていた。今回は廻由美子のピアノでの参加が新鮮。
大萩康司はいまさら言うまでもない人気ものだが、このプログラムはそうはない。これでもファンは押し寄せてくるのか。私は何はさておき押し寄せたいが。
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第1夜 11月1日(金・19:00開演)
大萩康司 ギター・ソロ
〜風の道〜
小出稚子「植物組曲」/金子仁美「リーベの塔」/A.アッセルボーン「風の道」/角田隆太・新作/平野一郎「綺多羅(キダーラ)」予定
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第2夜 11月2日 (土・16:00開演)
伊左治直・個展
〜黒白城の宴〜
出演者:高橋悠治、廻 由美子(pf,toy-piano)、大坪純平(guit.)
伊左治直(prec.)他
熱帯伯爵/ビリバとバイシレン/海獣天国/コモノノクニ物語/ 他、新作も予定
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第3夜 11月3日 (日・16:00開演)
高橋悠治の耳 vol.12
〜ぼくは12歳〜
歌:波多野睦美
近藤 譲 「秋に」/ Linda Catlin Smith「The Underfolding」「In Black Ink」
高橋悠治「瓔珞」(新作)
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