兵庫PACで突然佐渡裕のベートーヴェンチクルスが始まる。

ベルリンで彼のベートーヴェン2番を聞いたことがある。一旦染み込んだものが、ふわっと自然に湧き出たような素晴らしい演奏だった。

ベルリンのオーケストラだからそうなった、と思っていたら、後年兵庫PACで同じ曲を聞いたら全く同じ印象で驚いた。

その方向で、より完成度の高い8番は佐渡には一番向いているかもしれない。

それから第4番。我ら前世紀オールドファンはカルロス・クライバーの演奏が印象に残っているが、佐渡なら21世紀の全く違う演奏をしてくれるかもしれない。

これら2,4,8を聞くためだけでも西宮に行く意味はありそう。

一つだけ気になるのは第1回の1&3番もそうだが90分近い休憩なしプログラム。今どきの公共ホールだから「休憩無し」でやりたいだろうが、トイレの近い老人にはつらい。

かといってトイレだけのためにエロイカを聞かないのも変人すぎるので、まあ朝から水も飲まずに頑張るか。

20200912