コロナ禍の影響を最も受けているオペラ業界だが、新国立劇場、二期会など「普段以上じゃないの?」というくらい、大作、意欲作に取り組んでいる。「とりあえず小編成のレパートリーでつないで」などという雰囲気は感じられない。

もっと影響の大きそうなこんにゃく座は、幸か不幸か創立50周年記念だそうだが、どうするのだろう。

と思っていたら記念企画第一弾は林光のオペラ「森は生きている」の新演出上演だそうだ。演出は遠野物語も好評だった眞鍋卓嗣。そしてなんとオーケストラ版上演。

こんにゃく座の音楽は通常はピアノソロか、それに2〜3名のアンサンブルが加わるもの。今回は小なりとはいえ2桁の人数のオーケストラ。

どこも火事場の馬鹿力なのかヤケノヤンパチなのか。

オーケストレーションは吉川和夫によるもの。作曲者から直接頼まれたもので、ともに作ったらしいから、林の意向に沿いつつ吉川の個性も、というイヤでも期待が高まるもの。

それを寺嶋陸也が指揮、音楽監督萩京子というのだから、本当にあの方々は仲がいいし、総力上げてという感じにもなる。

スケジュールが合わなくても、実際はステイホームで行かなくても、応援でチケットは買ってあげてください。もちろんその場合は喜んでいく人にプレゼントして。


スクリーンショット 2021-01-30 16.22.45